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認知・行動科学総合演習

認知・行動科学総合演習1
 (配当学年)修士1回生 (開講年度・開講期)後期
認知・行動科学総合演習2
 (配当学年)修士2回生 (開講年度・開講期)前期

(授業の概要・目的)
 認知・行動科学では、①精神的・身体的な諸機能の基本的なメカニズム、②それらの諸機能の発達過程と形成方法、③健康づくりとスポーツ運動に関する科学的原理、これらを解明していくための専門的な研究を行う。また、それらの成果をもとに、人類が生命・健康・発達を十分に実現していくために重要となる医療制度・健康教育システム・健康生活設計・社会システム等のよりよいあり方について総合的に研究し、実践的な活動を構想し展開する。
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●〔認知科学分野〕では、主として視覚認知、記憶、思考、空間知覚、平衡機能、運動活動などの諸機能を環境との相互作用において解析する。また特に認知・言語・運動・記憶・情意の諸機能に損傷を受けた事例や、教育の現場や社会において、環境要因によって適応障害・発達障害を生じている事例を丁寧に考察することを通じて、それらの諸機能の成り立ちと形成援助の方法を探究する。

●〔行動制御学分野〕では、行動制御や身体機能を、生涯にわたる「時間軸」と地域から宇宙にいたる「空間軸」の広がりの中で考究する。また乳幼児期から思春期・成人期に到る諸機能の発達の過程、運動行動の神経制御システム、スポーツ技能の脳科学的・生理学的なしくみの解明を目指す。さらに、各種の機能障害や免疫疾患の特徴と成り立ち、及びそれらの治療・機能回復・予防方法に関する総合的・学際的な研究を行う。

●〔身体機能論分野〕では、身体の基礎生理学・病理学・発達行動学の面から、肥満・糖尿病・発達障害・精神疾患などの発症メカニズムを探求するとともに、健康に影響を及ぼしている社会的な諸問題を解明し、総合的に健康・運動生活を設計し実践していくために重要となる新たな内容・方法を創造していく。
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 この総合演習では、認知・行動科学講座の修士課程の院生たちが、それぞれの立場で取り組んでいる研究成果を紹介しあい、今後の研究計画を相互に理解し検討しあうことによって、基礎的・総合的な研究力量の養成を図る。
 特に、①問題意識を深め、テーマ及び対象に必要な方法を構想し、仮説を設定してそれらを科学的に検証して結論を導くとともに、今後の発展的な課題を明らかにしていくための基礎的な力量をつける。また、②問題を総合的にとらえる目を養うとともに、普遍的な諸問題の中に自己の研究テーマを位置づけ、問題を相互の連関の中で認識していく力量を養成する。
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<詳細はKULASISのシラバスを参照ください>