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講義にあたって

講義にあたって

 私は本学医学部を卒業した後に、大学病院での研修医を経て、地方都市の救急病院内科に3年間勤務しました。そこに運ばれてくる患者さんは、脳血管障害や心筋梗塞、重症感染症、糖尿病の重症化など命にかかわる疾患が多かったのですが、そのような疾患が急に生じるように見えて、実はその裏に年余にわたって「好ましくない生活習慣」が隠れていることを実感しました。問題になる生活習慣としては、食事内容やその食べ方、運動不足、喫煙、過度の飲酒、精神的ストレス、生活リズム、既知の病気や危険因子の放置などいくつもの要素があります。私の担当授業を通じてお伝えする内容が、皆さん方が「運動不足病」や「食べ過ぎ病」「ストレス病」に少しでも罹りにくくするための実用的知識となるようにしたいと思っています。また、学生総合支援センター 障害学生支援ルーム室長として、そして「京都大学で環境学を考える研究者たち」の1人として、これらのテーマに関する授業にも積極的にかかわっていきたいと考えています。

(林 達也)